Chaos Smart

「私は、私が無知であることを知っている」 複雑性、物事の根本に関わる深い叡智をえるブログ

行動からしか未来は創れないが、それは、無理に行動を変えることじゃない。

誰でも生きていく過程で、さまざまな心の傷をうけるものです。

これらの傷は、トラウマと呼ばれ、ケアされなければ傷ついたままで、自然治癒することはありません。

心の傷を受けたとき、私たちはショックをやわらげるためにあらゆることをします。

それは自分を守るためです。そのショックが大きければ大きいほど、またそれが起こるのではないか、あるいは起こらないようにしようという思いが強くなり、恐怖からの行動、思考パターンが生まれます。

 

すると本当にしたいことや本当の気持ちよりも、恐怖から逃れることの方が大切になってしまい、「本当の自分」からかけ離れていきます。そして、どんどん自分を失っていきます。自分を守るために生み出したことだったはずが、いつのまにか自分を失うことになってしまいます。

 

本当にしたいことや本当の気持ちが分からなくなっていくのです。

それが多くのひとを苦しめているものの正体です。

心の傷を受けた出来事から逃げるのではなく、事実として受け入れて、その時の自分が本当はどうしたかったのか、どんな気持ちだったのかに気づく必要があります。

そうすると、本当の気持ちとやっていることが違っていることがわかります。

その違いがストレスなのです。その出来事の原因となっている行動、思考パターンが今の自分にどんな影響を及ぼしているのかもわかります。

 

ここを飛び越えて、「どうにかしてやろう!」 と無理しても、結局はできない自分を自分で責めることになり、劣等感を感じるだけです。

できないことをできるように変える前に、「できないからには理由があるはず。」です。

 

 

そうすると、「だってさー」と理由が出てくるはずです。

感情と共にたくさんの言い分が出てくるはずです。

その感情は、今まで抑え込んできたものかもしれません。

すべての行動には、オモイがあります。

だから、『行動だけを頑張って変えようとしても無理があります。』

できない理由が解決すれば、結果的にできないことが自然とできるようになることもあります。行動を無理やり変えようとするのではなく、「そうなるからにはオモイがあるはず」そして、「その自分のオモイの味方になる」という方法でやってみるのはどうでしょう。

 

大切なことを思い出す手助けをして、10数年。

クライアントが、埋もれていた感情を思い出すことは、実はとっても気持ちがいいことです。たとえそれが苦しく辛いことであったとしても、思い出すことは気持ちがいいことです。不思議なコトですが、私の臨床経験において確信しています。

おそらく、失われていたピースが揃うことで「本来の自分」に戻ることができ、安心できるからだと考えています。

自分の感情をみる訓練を指導したり、*幸せには条件が必要というリミティングビリーフを外したり、自らの心の仕組みや感情のあり方を理解することで、ゴール到達への支援がやりたい。

 

 

*幸せの条件

「この問題さえなくなれば、幸せになれるのに」

と、大半の人が持つ思考パターンです。

これがまずいのは、「これが解決できれば満足/幸せ」という思考パターンの背骨にあるマインドは、これこそが満足や幸せにたどり着けない原因だ! だから、『現在否定/自己否定』が隠れています。

本来、ヒトは条件がなくても幸せを感じることができます。これは真実です。

この真実は、心理学ではなく、生物学です。

 

*自信がない人

「平凡な人間が成功できるわけがない」

「成功できるのは特別な人だけなので、平凡な私なんてどうせ何をやってもうまくいかない」

 

実は、潜在意識が

「”自信がない”と思っているほうが、自分を守れる」と判断した状況です。

もし、自信があると、新しいことや、出来るかどうか心配なことにまでチャレンジしてしまうかもしれません。

そこで、顕在意識がどんなに自信を持ちたいと思っても、潜在意識が「自信を持てない」という心を作り出して、それらのプレッシャーや恐怖心から自分を守ろうとするのです。

「自信がもてない」という気持ちによってもストレスは生まれますが、実は自信を持つことによるストレスよりは、はるかに楽なのです。

つまり、潜在意識は自分をより大きなストレスから守ってくれているのです。

それでも、顕在意識が無理して頑張ってしまうと、潜在意識はその頑張ることを辞めさせようとして、時には病気をつくってしまうこともあります。なぜなら、その頑張る方向は、本来の自分の思いの方向ではないことを、潜在意識は知っているからです。正しく、自己否定に陥らず

「なぜ頑張れないのか?」「なぜ頑張らなければいけないと思ったか?」

ここにフォーカスをすることで、気づくことがあります。