Chaos Smart

「私は、私が無知であることを知っている」 複雑性、物事の根本に関わる深い叡智をえるブログ

就活生が面接対策をしたいのであれば、そんなことは辞めてしまったほうが対策に成功します。思考停止の同調圧力から自分を開放せよ。

仕事であり生き方でもあるので、就職活動をする学生に向けて、転職活動をする人材に向けて、10年以上にわたって、毎年必ず何千人という人数に講演・セッション・対話・面接・指導をやります。

 

就職先がどういう会社なのかよりも、どの業界、職種、大手か中小かベンチャーのどこがどうかという話よりも、まず最初にしていること。

 

また、その場の学生が真剣に聴いてくれて、生きるスイッチが入る話があります。

 

 

それは、『ビジネスに必要なことは、解決と創造。』 

あとは、人を動かす、巻き込む。

 

「自分のアタマで考える」ことができる人を求めています。
「答を聞いて覚える」こと「知識を増やす」ことを目指してもダメです、ビジネス。
知識。ではなく、ロジック(知識を使って成果を出す全プロセスに必要な深い考え) もちろん、感情も同等に大事。

 

論理の意義は、「知識も何もない所」から、自分のアタマで考え方を組み立て、

「答を導く」あるいは「新しい発見に至る」ことにあります。「教えてもらう」のではなく、「自分で考える」その考え方の「すじみち」を自分の力で身につけてプロセスです。

 

新しきを「知る」は、きわめて能動的な行為です。「受け身」でいくら眺めてもモノは何も語らない。「認識」を組み立てる「意志」がなければならない本当の「知る」には、至らない。

 

これについて、分かっていますか。

面接で問われることが何かと、問題を収集するような準備をする姿勢こそが、最もこの思考における姿勢からすると遠い行為です。

近い将来において、仕事ができるかどうかのポテンシャルに直結しています。 

ベーシックのコミュニケーション能力と同じくらい重要です。

 

他に大事なこととしては、3つあって、

 

ひとつめは、

 

志望動機の完成度(あなたがどれだけその職業に就きたいのかという想いや、その想いからくるあなたなりの努力の量なんかは特に)なんて、採用内定にほとんど関係ないということ。

 

関係があるのは、採用ターゲットとしての適正があるかないか。ということ。

志望度が低くても、適正が高くある人材は、企業が魅力づけをして、口説くだけです。これが真実。憧れは理解に程遠い精神活動であること知ってください。

 

ふたつめは、

 

「チャンスをください。チャンスをくれさえすれば、努力して輝いてみせます。」と、未来に輝く約束をするのではなく、今この瞬間に輝きを放つ人に、チャンス(内定)を渡すのです。

 

最後に大事なことは、ビックリするかも知れませんが、

LikeAbility(可愛げ)が高い人、態度を取る人がチャンス(内定)を掴みます。

 

カルチャーフィッティングやコミットメントを要件定義から外すと、これらが採用の論点です。これが社会の真実です。

 

あなたなりの企業分析をいっぱいやっても、あなたなりの自己分析をいっぱいやっても、あなたなりの面接の練習しても、セミナーにいっぱい参加しても、就職活動本をたくさん読んでも、選考プロセス情報を入手しても、殆どが、残念ながらそのほとんどが結果に繋がっていく人は、1000人いたら2,3名くらいです。(つまり、やり方間違っているということです)

 

 

感情については、ロジックと同様に大事と書きましたが、もっと突っ込んだ話をします。


そもそも、

 

「人は感情で興味を持って、頭で納得して、腹で動く。」

 

ということを、たいていの人は知らないんのではなく、どこかで忘れちゃったんじゃないかと思っています。

 

何を言ってるかというと、

 

私たちは仕事でもプライベートでも、人間関係においての多くの話し合いで「腹に落ちる」ことを目指している。


そのためには左脳ばかりつかって、論理的に話しているだけではどうもできにくい。私は、話し合いの状況を見るのに、「頭」「心(胸)」「腹」という見方で見ています。

「頭」「胸」「腹」は、精神活動と結びつくことは殆どの人が知っていると思う。

 

精神活動は知的側面と情緒的側面に大まかに分類可能であるが、「頭」と「胸」は、知的側面を担い、「胸」と「腹」は情緒的側面を担う傾向にある。

 

多くの企業では「頭だけでの話し合い」が多い。
頭で考えて、論理的に情報を整理して結論を出そうというものだ。
この場合、いい結論が出ても、その後なかなか行動につながらなかったりする。
問題が明らかで、原因分析により、解がわかりやすい時は「頭での話し合い」が有効だったのだと思う。

 

現在は状況が複雑化し、やってみなければわからないというチャレンジ要素を含んだ結論が求められる。

そういう状況では、「頭の話」だけでの結論では、なかなか事態が動かない。


「心の会話」というのは、「思い」や「感情」も出し合う会話である。
効率を求められる中では、「感情」なんかは扱いにくいやっかいな代物であるため、できるだけ排除される。しかしチャレンジ要素の入った結論しか出せないいま、その結論に対する人のコミットメント、つまり思いや感情はとても大切になってくるはずです。

 

だから話し合いの中に、十分に「心」が出し合える土壌がないといい結論には結びつかない。とは言っても感情だけでは、結論に達しにくいので、論理と感情を行き来するわけです。論理と感情がうまく融合したときに「腹に落ちる」のではないかと思う。

 

「頭で考える」のではなく、「腹で考える」のだ、という主張をしている方もいる。これをどう理解するかは難しいところであるが、一つの仮説として、人間はいまここでの答えを無意識に知っていて、それを対話や思索によって、探っているのではないかとも思えますね。


「うーん、ちょっと違うなあ」「ピンとこないなあ」という話し合いの途中に出てくる言葉は、出てきた意見と何かを照合している言葉だ。

 

このまだ未処理な感情の覚えた感じ。そのものを取り扱えるようになる(言語的にアウトプットができる)と、プレゼンテーションがはっきりします。最初の入り口は、何か分からないけど感じがする。からで大丈夫。ただし、面接までに相手の立場から理解できるアウトプットを出す必要ありです。

 そのために、企業個別の要点を分析し理解するのが正しいプロセスです。

自分の就業ニーズを知るために企業を眺めても新しき認識を確立しえない。

先にニーズが存在したうえで、相手を説得するために、企業を眺めるようにする。

さて、順番の違いの重要性、あなたにわかりますか。