直感的にやろう。ではなく、ベストな瞬間に至った時にだけ、しばしば現れる特質でしかない「直感」を扱うのが、本物のセラピスト
セラピストとして大事にしていることは何かと最近は、よく聞かれるので、それに関する回答のエントリです。
ファシリテーションにおける学習の主人公は、学習者である。とい
仕事場の提供に関して、学際的な技術を多用しますが、よく使うア
この「解放反応と患者の精神的
クライアントの「場」そのものになる方法は、
結論は、無我(know nothing state)になって、究極のカリブレーションと、究極のトランスで相手と向き合って、状況を全有機的に、全心身を使って感じ取ること。
セラピィがベストな瞬間に至った時にだけ、しばしば現れる特質でしかない、ピュアな直感を使うこと。(直感的にやろう。と考えてやる行為とはあまりにも違います。)
これをもって、
クライアントに、「他の人と共にいながらにして、『ひとり』になれる」状態を創ってあげることです。
よく言われるのが、「おかしいな。。私が話していると、いつの間にかあなたがいるのに、消えてなくなっちゃうんです。。」
クライアントの人格変化というか、自己変容と呼ばれるような飛躍的現象は、傍からみれば「2人の人が話し合っている場面」のように見えながら、クライアントの「体験のレベル」ではそこには「1人の人間しかいない」と思えるような状態でしか起きないんです。内なる多重な自己が納得して、クライアントが「自分自身になる」を手伝いをする。
もう少しだけ突っ込んで記載すると、
1.クライアントが体験しつつあることの鏡の提供
クライアントの内的世界についての私の理解が正しいかどうかを確かめるアクションを起こし(感情の反射というか、理解の確かめ、もしくは、受けとりのチェック)クライアントに対して、別の人間の目を通して見られた感情や個人的意味を確かめていくこと。
2.クライアントにもともと備わっている体験過程に触れる能力(体験はいかにして象徴化されうるのか)の有無と程度の診断と、程度に合わせたフォーカシング(自分のこころのメッセージを聴く方法)の活用。
3.自分を排して相手の「もう一人の自分」になること
これには、クライアントとの関係の中で変性意識状態にセラピストがあることが必須。そのうえで、内なる直感的な自己の近くにいることと、自らの未知なるものに触れていること
4.自分の存在とスピリチュアリティそのものが相手を癒す力を発揮する
これはトランスパーソナルなパラダイムのない人に説明するのは難しいかもしれません。たとえば、私だと、カウンセリングのセッション中に、クライアントの話に耳を傾けていると、「クライアントの話を聴き、受けとめ、応えているのは、この私ではないのではないか」という感覚になることがあります。
ブライアン・ソーンではありませんが、「関係そのものが癒す」というカール・ロジャーズのアプローチが、「スピリチュアルな同伴者としてのセラピスト」として感覚があるかどうかです。
ソーンはさらに言っています。本物のセラピストは、「人間の霊的進化を促進するという特権的地位」に自分があることを喜んで受け入れるべし。
つまり、カウンセラー自身がスピリチュアルな力を信じることが治療的関係の質に変化をもたらし、その関係がクライアントを癒すと考えている存在であるか否かです。