アイデアの出し方に個性を出せればよいわけで、アウトプットの表現部分に自分らしさを出す必要は必ずしもない
広告、キャンペーン設計を久しぶりに行うこととなったので、整理も含め書きます。
大前提ですが、広告はクライアントの要望を実現することが使命。
アイデアの出し方に個性を出せればよいわけで、アウトプットの表現部分に自分らしさを出す必要は必ずしもないと考えています。あとはサイトに接する人がどういう感想を持つだろうかと、問いかけることです。
もっというと、広告のクリエイティブが、メディアのユーザーがコンテンツとして楽しめるかを考える。それを実現させるための有効な「変化球」は何か?多様化するターゲットの関心を捉え得る、最大のブランド体験装置こそ、タイアップキャンペーンの使命だと考えています。
『動きを創る動き』を、創ること。これを最重要視しています。
2番目に大事なことは、広告コミュニケーションをするプロダクト自体にパワーがある場合は、広告自体のパワーは同じだけ必要ではないということ。プロダクトと広告が足して100でちょうどいい。
そういったことを支えている広告というより、広告を通じての人間への向き合い方、構えが以下の10個です。
1.人間は、美しいものが好きだ
人間は美しいものに興味をもつ。あるいは美しくなければ興味を示さないのではないだろうか。
ビジュアルエフェクト、サウンドエフェクトの限界と威力を知れ。
この法則の事例を常に最新なもの10個は頭に持っておこう。
2.人間は、新しいものが好きだ
見慣れたものが気になってしょうがない。ということはあまりない。特別な興味をもったり、心が惹かれたりするのは、いつも未知のものだ。人間は、まだ自分が知らない新しいものがすきなのである。
キャンペーンを設計する際に、必ず斬新な切り口や新しい手法をアイデアを吹き込んだうえで活用する。
アイデアのないキャンペーンは、ユーザーを動かせず、悲惨なCPAを招き、クライアントに多大な損害与えるだけと思え。
3.人間は、人に伝えたがる
おもしろいと感じたことや、すごいと思ったことは、すぐに誰かに言いたくなる。
何かを共有したいという衝動なのか、他人を喜ばせたいという本能なのか、それはわからないが、「タブー、セックス、ジョーク・笑い、スキャンダル」は、とにかく人に伝えたがる。また、価値ある情報を持つことは、他人に対して優位に立てる行為で
あり、実行するのはまだその情報を知らない誰かに伝えることでしか、始まらない。
4.人間は、おだてられるのが好きだ
誰しも褒められれば悪い気分にならない。美容室やブティック、バーのようなパーソナライズされたサービスを提供する場所では、いかにもわざとらしく褒め言葉をかけられたりするが、リップサービスだとわかっていても心地がいい。やはり人間は、おだてられるとうれしくなるものだ。とくに女性たちは、微笑みを浮かべながら、歯の浮くような言葉をつぎからつぎへと口にされることに本当に弱い。
まずは、すべての女性ユーザーに、「Hi,Good Looking!」
5.人間は、面倒なことが嫌いだ
面倒という言葉の語源は「目どうな」だという。「どうな」は「無駄になること」という意味であるから、原義は、「見るだけ無駄なもの」だ。誰しも無駄なことはしたくないものだ。できれば、必要なことだけを必要なだけやりたい。そのせいか、【見るだけ無駄】な面倒なものや事柄は、避けられることが多い。
たとえば、複雑に見えるもの。難解なもの。手間がかかりそうなもの。
こうした【面倒なもの】は、吟味するまでもなく嫌われてしまう。
滞在時間が限られているWebサイトでは、一瞬でも【面倒そうだ】という思いがよぎると、そこから先へ進んでもらうことができなくなる。
だからこそ、キャンペーンは、できるだけシンプルでわかりやすくなくてはならない。
6.人間は飽きやすい
「人間は、新しいものが好きだ」とは、すでに述べた。
じつはこの仮説の裏側にも、無視できない人間の性質が潜んでいる新しいものに興味をもったら、旧いものに対してはどうなるか。さらに興味がわくということはまずありえない。つまり、飽きてしまうのである。「人間は、飽きやすい」のだ。
この性質は、Webキャンペーンにとって非常に深刻な課題になる。
テレビCMは、もし飽きられたとしても一方的に何度も見せることができるが、サイトの場合はそうはいかない。飽きたら、情報が今後新しくなったとしても、2度とアクセスはないと思え。
7.人間は、笑いたい
笑っていて嫌な気持ちになることはまずない。むしろ、気持ちがいい。幸せだ。平静を装っていても、きっと誰だって本当の腹の底から笑いたいと思っているのではないだろうか。人間はいつも笑いを求めている。
だから、思わず笑ってしまうようなユーモアがあるキャンペーンには、人は好意的だ。
8.人間は他人の意見が気になる
まわりの人がどういう意見をもっているのか。みんなはどう感じているのか。おそらく気にならない人はほとんどいないだろう。クチコミにしても「他人の意見」を通じて、情報が伝播したものだし、広く浸透したブログでは、誰もが「他人の意見」を参考にしあっている。気になるということは影響を受けている証拠であり、この心理をうまくキャンペーンの中にあてはめることができれば、俄然、説得力は増す。
9.人間は、隠されたものを見つけたがる
広告の常套手段のひとつに、隠すことで飢餓感を与える手法がある。キャンペーンで隠しリンクがあると、それがどこにあるのか、自分だけ知らないユーザーは探し当てるまでサイトを回流するか、答えを持っている人とアクセスしたくなる。
人間には、「隠されたものを見つけたがる」性質がある。
なかなか見つけられないものは見つけたくなる。あるいは、隠されている部分を知りたくなる。
10.そして人間は、心を動かされたい
広告関係者やインターネットの専門家と話すと、彼らのほとんどが技術や手法の話題であり、「人間」についての本質的な話になりにくい。しかし、業界のプロはプロである限り、視点も反応も一般的であるとはいえない。
仕掛ける側がプロ、仕掛けられる側が素人。そういうことよりも、相手は人間だ。あなたも人間だ。プロのあなたが、「一般ユーザーの心を掴みたい。」と思うとき、
一方で、あなたも1人の生活者であり、消費者である。
人の心の根本の部分には、向かいあったものや相手によって心を動かされたいという思いがある。
自分のキャンペーンがユーザーの心を動かすのか?
そんなのは、プロのあなたが決めることではなく、素人な生活者であるときにこそ直感的に決めていることであり、となりの素人が決めることだ。一般ユーザーへのテストマーケティングが施されていないキャンペーンは、これまたクライアントに、メディアユーザーに多大な損害を与える可能性がある。
心を動かすのは、ロジックではなく感情だ。
『人は、ヒトとヒトとの関係が見えてくると感情移入がおこる』
Copy is open-minded copy.
We need to make open-minded copy.
which clearly communicate "human relationship".